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ヴィルヘルム・ライベルト(Wilhelm Reibert, 1900年 - 1966年)はドイツの陸軍軍人、法学者である。戦間期から第二次世界大戦のドイツ軍で広く読まれた手引書『ライベルト』を出版した功績で知られている。
出身、家系、学歴、軍歴などに不明な点が多いが、ドイツ陸軍で戦術の研究に深くかかわっていたことが推定される。第一次世界大戦が終結した後で陸軍に入隊し、歩兵科の将校として任官した。1929年に現役、予備役の新兵を読者として想定した『ライベルト:ドイツ軍人のためのハンドブック(Der Reibert: Das Handbuch für den deutschen Soldaten)』を出版している。読みやすい表現で書かれた同書は多くの軍人に読まれた。マールブルク大学で憲法学を専攻し、アドルフ・ヒトラーが政権を発足させた1933年で法学博士を取得した。第二次世界大戦が勃発した翌年の1940年に『陸軍要務令(Der Dienstunterricht im Heere)』を編纂しており、陸軍における教義の体系化にも貢献した。第二次世界大戦が終結した時の階級は大佐であり、西ドイツのフランクフルト・アム・マインで死去。