プロコピウス

プロコピウス

プロコピウス(Procopios, 500年頃? - 565年?)はビザンツ帝国の法務官であり、ベリサリウス将軍の秘書官として従軍し、当時の戦争について記録したことで知られている。

パレスティナのカイサリア出身。ベイルートで法学を修め、コンスタンティノープルで法律家になったが、ビザンツ皇帝ユスティニアヌス一世が単独で政権を握った527年に、軍団司令官だったベリサリウスの秘書官としてサーサーン朝との戦争に従軍した。それ以来、プロコピウスはベリサリウスがヴァンダル戦争、ゴート戦争、さらにサーサーン朝ペルシアとの戦争において数々の軍功を上げたことを記録し、後世の人々がベリサリウスの優れた戦争術を研究するための資料を残している。ベリサリウスの軍人としての評価は、この資料に大きく依拠している。日本語の翻訳は出ていないが、英語であれば新しく翻訳が出ている。また古い英訳はオンラインで読むこともできる。

Procopius.1967. History of the Wars, Trans. Averil Cameron, New York: Washington Square Press.

Procopius. 1914. History of the Wars, Trans. H. B. Dewing, 1-6 Vols. London: Royal College of Physicians.(外部リンクInternetArchive)