ドレシャー

メルビン・ドレシャー（Melvin Dresher, 1911年3月13日～1992年6月4日）はポーランド出身の数学者。「囚人のジレンマ」の原型を提案した功績で知られている。

経歴・業績

ポーランド出身。1923年にアメリカへ移り住んだ。1933年にリーハイ大学で学士号を取得し、1937年にイェール大学で博士号を取得している。1938年からミシガン州立大学で講師として勤務するが、1941年に第二次世界大戦にアメリカが参戦してからは、戦時生産委員会（War Production Board）で統計学者として働き、1944年からは国防研究委員会（National Defense Research Committee）で数理物理学者として勤務した。1946年から1947年までカトリック大学の数学教授に就任し、1948年にランド研究所に入所し、数理モデルを用いたオペレーションズ・リサーチの研究に従事した。1951年にまとめられ、1956年に機密指定が解除された『戦略ゲーム：理論と応用（Games of Strategy: Theory and Application）』はアメリカ空軍から委託された研究の成果をまとめたものであり、ゲーム理論を使った戦略問題の分析が展開されている。この著作は1961年に『戦略ゲームの数学：理論と応用（The Mathematics of Games of Strategy: Theory and Applications ）』と改題された。カリフォルニア州にて死去。

• Dresher, Melvin. 1951. Games of Strategy: Theory and Applications. RAND Corporation. https://www.rand.org/pubs/commercial_books/CB149-1.html