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コンスタンティン・フォン・ロッサウ(Johann Friedrich Constantin von Lossau, 1767年7月23日 - 1848年2月16日)はプロイセンの陸軍軍人。
ミンデン出身。ブランデンブルクの貴族だった陸軍軍人マティアス・ルートヴィッヒ・フォン・ロッサウ(Matthias Ludwig von Lossow, 1717 - 1783)の息子として生まれる。1781年にプロイセン陸軍に入隊し、部隊で勤務の経験を積み、参謀本部に抜擢され、それから参謀として要職を歴任する。1804年に勃発したナポレオン戦争ではアウエルシュタットの戦闘(1806)に参加しており、1807年にブリュッヘル将軍の参謀を務め、1809年にはグラヴェルト将軍の軍に移った。1812年にナポレオンが率いるフランス軍がロシアに侵攻した際にプロイセンは同盟国として軍を派遣したが、その際にロッサウもフランスの陣営でロシア軍との戦闘に参加した。しかし、フランス軍がモスクワから退却を始めると、プロイセンはフランスとの同盟を解消し、ロッサウもフランス軍との戦闘に参加した。1815年にナポレオン戦争が終結すると、ロッサウは旅団長、師団長などの要職を経て、1833年に現役を退いた。ベルリンにて死去。
ロッサウは『戦争:真の戦士のために(Der Krieg: Für wahre Krieger)』(1815)の中で政治が国家の目的を規定し、それを達成する手段として戦争が遂行されると論じている。これは後にクラウゼヴィッツの『戦争論』の中で展開された政治の手段としての戦争という思想の先駆けとして注目すべきものである。その他にも『偉大な将軍の分析における戦争の理念(Ideale der Kriegführung in einer Analyse der größten Feldherren)』(1836)、『ナポレオン戦争の特徴(Charakteristik der Kriege Napoleons)』(1843)がある。
Der Krieg. Für wahre Krieger. Leipzig 1815.
Ideale der Kriegführung in einer Analyse der größten Feldherren. Berlin 1836.
Charakteristik der Kriege Napoleons. Karlsruhe und Freiburg 1843.