ベルンハルディ

ベルンハルディ

フリードリヒ・フォン・ベルンハルディ(Friedrich von Bernhadri, 1849年11月22日 - 1930年12月11日)はプロイセンの陸軍軍人である。

経歴

ロシアのサンクトペテルブルク出身。外交官として活躍したテオドール・フォン・ベルンハルディ(1802-1887)の息子として生まれた。1851年にシュレージエンのシェップスタルに移った。1869年にフザーレン騎兵連隊に将校として配属され、1870年に勃発した普仏戦争で戦功を上げている。その後、参謀本部への勤務を通じて戦史の編纂に携わり、フリードリヒ二世の戦史に関する研究で高い評価を受けるようになった。1891年にスイスのベルン公使館で駐在武官を務め、1894年までその職務を果たした。帰国後は戦史部長として参謀本部に戻り、陸軍大学校でも教官として教えていた。1900年に騎兵旅団の旅団長を、1904年には師団長を、1907年に軍団長を歴任した。1909年に予備役に編入され、これ以降は研究に専念した。1911年に『ドイツと次の戦争(Deutschland und der Nächste Krieg)』を、1912年に『今日の戦争(Vom heutigen Kriege)』を出版したが、これらは当時の戦争の様相を考察した研究であると同時に、シュリーフェンの軍事思想に対する批判を含んでいた。1914年に第一次世界大戦が勃発すると現役に復帰し、東部戦線と西部戦線の両方で従軍した。シュレージエンのクネルスドルフにて死去。

著作

  • Bernhardi, F. von. 1911. Deutschland und der Nächste Krieg. Berlin.(邦訳『自国を誤り世界に災せる独逸の主戦論』早稲田大学編輯部訳、早稲田大学出版部、1915年)
  • Bernhardi, F. von. 1912. Vom heutigen Kriege. Berlin.(邦訳『現今ノ戦争』教育総監部、陸軍大学校訳、偕行社、1913年)