陳規

陳規

陳規(1072年 - 1141年)は南宋の文官であり、中国の軍事学史においては籠城戦の研究である『守城録』の著者として知られている。

経歴・著作

密州安丘(現在の山東)の出身であり、字は元則という。兵書に通じており、徳安府安陸県の知事に着任すると、その防備の強化に取り組み、敵が襲来すると宋軍の指揮をとって抵抗した。金の軍勢を何度も退けた功績は南宋において高く評価され、枢密直学士にまで取り立てられた。その著作『守城録』は城を防衛するために築城、武器、戦術に至るまで詳細に議論したものであり、孝宋の勅令によって全国に配布されたことから、教範としての位置づけが与えられていたことが分かる。