サンタ・クルズ・デ・マルセナード

サンタ・クルズ・デ・マルセナード

アルヴァロ・ナヴィア・オスリオ・サンタ・クルズ・デ・マルセナード(Álvaro Navia Osorio Santa Cruz de Marcenado, 1684年 - 1732年)はスペインの外交官、陸軍軍人、著述家である。

経歴

スペインのサンタ・マリア・デ・ヴェガ出身。貴族の家に生まれ、軍人を志した。1701年に勃発し、1713年まで続いたスペイン継承戦争に将校として従軍し、戦闘の経験を積んだ。サンタ・クルズ・デ・マルセナードは『軍事的省察(Reflexiones Militares)』と題する7巻本の著作を書き残しているが、その1巻で述べられた反乱、対反乱に関する考察は非正規戦争の問題を取り上げた先駆的な研究である。1732年にスペインの植民地である北アフリカへ知事として赴任したが、オスマン帝国の侵攻を受けて戦争が勃発し、前線で指揮をとっていた時に戦死した。

著作

著作『軍事的省察』はイタリアで1724年から1727年にかけて出版され、フランスでは1730年に出版された。英語、日本語の翻訳はいずれも見当たらない。サンタ・クルズ・デ・マルセナードはスペインでよく知られた軍人であり、スペイン語版はスペイン軍で出版されている。

  • Álvaro Navia Ossorio Santa Cruz de Marcenado. 2004. Reflexiones Militares. Ministerio de Defensa.