ヘーニヒ

ヘーニヒ

フリッツ・アウグスト・ヘーニヒ(Fritz August Hoenig 1848年 - 1902年)はプロイセンの陸軍軍人である。

出身、家系、経歴についてはほとんど分かっていない。ドイツ統一戦争において従軍したものと推測される。著作をいくつか出しているが、その中で注目されるのは『二個の旅団(Zwei Brigade)』(1882)と題する著作であり、これは威力、射程などが向上している武器の変化に対応していることを踏まえ、最近の戦争の経験を検討し、将来の戦術の方向性を模索する研究だった。それ以外にもヘーニヒはイギリス革命で独裁官になったオリヴァー・クロムウェルの戦争術に関する研究成果を『オリヴァー・クロムウェル(Oliver Cromwell)』(1887–1889)で発表している。今日においてヘーニヒの研究はあまり参照されていないが、発表された当時は英語、フランス語の翻訳も出ており、戦術学の領域で注目を集めた軍事学者の一人だった。