ジャーヴィス

ジャーヴィス

ロバート・ジャーヴィス(Robert Jervis, 1940年 - 現在)はアメリカの政治学者である。政策決定者の心理的要因が対外行動に与える影響の研究で世界的に知られており、核戦略の研究業績でも重要な貢献を果たした。

経歴

1968年にカリフォルニア大学バークレー校から博士号を授与された。1968年にハーバード大学で助教授を務め、1972年に准教授に昇進し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で教授に就任した。1980年からはコロンビア大学政治学部で国際政治学教授に就任しており、またアメリカ政治学会(American Political Science Association)の会長を務めた経験もある。

著作

ジャーヴィスの著作で特に有名なのは『国際政治における認識と誤認(Perception and Misperception in International Politics)』である。これは心理学の知見を使って国際政治における政策決定を説明する研究であり、政策決定者の認知の歪みによって自国の影響力を過大に評価するリスクがあることが指摘されている。今でも参照されることが多い研究であり、またジャーヴィスはこの視座から核戦略や現代のアメリカの対外政策についても議論している。