R.ウォルステッター

R.ウォルステッター

ロバータ・ウォルステッターRoberta Mary Morgan Wohlstetter, 1912年8月22日~2007年1月6日)はアメリカの歴史学者。旧姓はモーガン(Morgan)。特に諜報史の業績で知られている。

経歴

ニューヨーク州のヴァッサー大学で学士号、コロンビア大学で心理学の修士号、ラドクリフ・カレッジでは文学の修士号をそれぞれ取得した。社会学者のハンス・シュパイアー(Hans Speier)に見出され、1948年にランド研究所に入所し、社会科学部門に配属されてから諜報に関する調査研究に従事した。1941年の真珠湾攻撃でアメリカ軍が奇襲を受けた原因を情報活動の失敗として分析した『パールハーバー』(1962)が高い評価を受け、1963年度のバンクロフト賞の受賞作に選ばれた。キューバ危機(1962)で核戦争の危機に直面したことを契機として、キューバ問題に関する研究も行っており、危機における情報活動の難しさを考察しています(『キューバとパールハーバー(Cuba and Pearl Harbor)』)。1965年に夫がシカゴ大学で常勤のポストを得たことを機にランド研究所を退職したが、2002年までコンサルタントを務めた。ニューヨーク州ニューヨーク市で死去。核戦略の研究で知られるアルバート・ウォルステッターは夫。

著作