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ジョン・キーガン(John Desmond Patrick Keegan, 1934年5月15日 - 2012年8月2日)はイギリスの歴史家、作家である。文化的な観点から軍事史を捉え直すことを唱えたことで知られている。
ロンドン出身。オックスフォード大学ベリオール・カレッジで本格的に軍事史を研究し始めた。1960年にイギリス陸軍士官学校の講師に着任し、26年間にわたって軍事史を教えた。1986年に上級講師で退職してからは著述家として活動し、デイリー・テレグラフの防衛問題担当編集者として働いた。2000年には軍事史への貢献が称えられて騎士の称号を授けられている。キルミントンにて死去。クラウゼヴィッツに対する解釈、特に戦争の政治的側面に対する誤解など批判されることもあったが、戦闘の様相を中心に据えた厚みのある歴史的記述、独特な視点から示された軍事史に対する解釈は評価されている。
主著として高く評価されているのは『戦闘の様相(The Face of Battle)』(1976))である。これ以外にも独自の視点から戦争史を読み解いた『戦争の歴史(A History of Warfare)』(1993)が知られる。いずれも日本語に翻訳されている。